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【基礎から学べる】リスティング広告の仕組みや広告出稿の費用相場、運用のポイントを解説
2022/11/19リスティング広告は検索連動型広告とも呼ばれるWeb広告のひとつです。
「検索連動型」の名のとおり、GoogleやYahoo!でユーザーが検索したキーワードに沿った広告が表示されます。他の広告に比べて、成約につながりやすいユーザーにアプローチできる点が魅力です。
この記事では、リスティング広告の概要やできること、出稿~運用のポイントまでをわかりやすく解説していきます。
リスティング広告で成果をあげるためのポイントもお伝えしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
リスティング広告とは?
リスティング広告の掲載方法と費用発生の仕組みには、以下のような特徴があります。
- リスティング広告は主にGoogleやYahoo!の検索結果に表示される
- オークション形式によって掲載される広告が決まる
- コストはクリックされた分だけ支払うクリック課金制
それぞれ詳しく解説します。
リスティング広告は主にGoogleやYahoo!の検索結果に表示される
リスティング広告は、GoogleやYahoo! などの検索エンジンで検索されたページに表示されます。
Googleは言うまでもなく世界一の検索エンジンです。国内でのシェアはGoogleが75%を占めます。次いでYahoo! が15%ほどのシェアです。
つまり、国内向けのリスティング広告出稿を考える場合、GoogleとYahoo! をおさえておけば90%をカバーできることになります。
また、両者のユーザー層にも違いがあります。Google検索は全世代で利用率が高く、特にスマートフォンでの検索では80%のシェアを占めています。
一方、Yahoo!検索は比較的高年齢層の利用が比較的多く、また、PCでの検索で比較的多く利用される傾向にあります。
オークション形式によって掲載される広告が決まる
オークション形式で掲載する広告が決まるのがリスティング広告の特徴です。
広告を検索結果画面に掲載できるか、また掲載される順位はオークションでのランクによって決定します。
ランクが高い広告が検索結果画面の上部に表示される仕組みです。設定した入札単価の上限によって、オークションランクが決定します。
なお、オークションはユーザーがキーワード検索をするたびに実施しています。
コストはクリック数に応じた従量課金制
クリック課金型のリスティング広告では、ユーザーが広告をクリックしたときだけ費用が発生することになります。いわゆる従量課金制です。そのため、無駄なコストが発生しにくいという特徴があります。
相場は、検索キーワードの人気度や競合の多さによって変わるのですが、概ね1クリックあたり100円~1,000円程度です。
リスティング広告では何ができるのか?
リスティング広告でできることや広告の効果は主に以下の3つです。
- 成約につながりやすいユーザーに広告配信できる
- 予算上限を設定できるので、想定外の支出を抑えながら出稿できる
- 出稿内容の変更がしやすい
成約につながりやすいユーザーに広告配信できる
リスティング広告は購買意欲の高いユーザーに広告を出せるため、高い効果が期待できます。
なぜなら検索結果画面に表示されるリスティング広告は、ユーザー自身が入力したキーワードに沿った内容だからです。
またキーワードだけでなく、広告を配信する地域などの設定もできます。
リスティング広告であれば、自らキーワード検索をして購買意欲が高まっている状態のユーザーに対し効果的なアプローチが可能です。
予算上限を設定できるので、想定外の支出を抑えながら出稿できる
低い予算で広告を出せることもリスティング広告の特徴の一つです。リスティング広告は1日の予算を自由に設定して出稿できます。
自社の都合に合わせて予算をコントロールしたり、シーズンごとに予算を上げ下げしたりすることも可能です。
想定を上回る数のクリックにより、予算を著しく超えてしまうといった状況は起こりません。
そのため広告にあまり予算をかけられない場合や、広告の効果を試したい場合にもリスティング広告は利用しやすいと言えます。
出稿内容の変更がしやすい
即日配信・停止ができるため内容を変更しやすいのもリスティング広告のメリットです。配信している広告の効果も即座に測定できます。
測定結果を広告に反映したい場合は、専用の管理画面で予算・広告のテキスト・配信ターゲットなどがすぐに変更可能です。
成果が出なければすぐに改善できるため、予算を無駄にすることなく広告の運用ができます。
リスティング広告がユーザーに表示されるまでの仕組み
リスティング広告は以下の3ステップを経てユーザーに表示されます。
- 出稿する広告のキーワードと上限クリック単価を決める
- ユーザーの検索キーワード応じて広告が選択される
- オークションで落札できた広告が表示される
ステップごとに詳しく解説します。
出稿する広告のキーワードと上限クリック単価を決める
最初に出稿する広告のキーワードと、上限クリック単価を決めましょう。
ユーザーがどのキーワードで検索したときに広告を表示するかを決める必要があります。
また1回のクリックにおける最高入札金額である上限クリック単価の設定も必要です。
リスティング広告が検索結果画面に表示できるか、そして表示順位を決定する要素ともなるため、慎重に設定しましょう。
なお検索結果画面の上位に広告を表示するためには、広告のテキストや遷移先のサイトのクオリティも重要です。
ユーザーの検索キーワードに応じて広告が選択される
キーワードと上限クリック単価を決定したら、広告を出稿する媒体にリクエストを出しましょう。
ユーザーが検索したキーワードと広告主が設定したキーワードが一致した場合に、広告が検出されます。
そのためユーザーが検索するキーワードを想定したうえでのキーワード選定が非常に重要です。
メインのキーワードだけではなく、類語や関連キーワードなども調査して選定しましょう。
オークションで落札できた広告が表示される
リスティング広告をユーザーに表示するためには、オークションで落札する必要があります。
つまり、同じキーワードで広告を出稿している競合にオークションで勝たなければなりません。
オークションでは、以下のような要素をもとに落札できるかどうかが決まります。
- 上限クリック単価
- 広告の推定クリック率
- 広告とキーワードとの関連性
- 遷移先サイトの利便性 など
ユーザーがキーワード検索するたびにオークションが実施され、落札できた広告だけが表示される仕組みです。
リスティング広告で成果をあげるためのポイントとは?
リスティング広告で成果をあげるためのポイントは以下の3つです。
- 不要なキーワードを除外設定する
- 曜日・時間帯を絞って配信する
- ある程度予算には余裕をもっておく
それぞれ詳しく解説します。
ターゲットや戦略を言語化する
リスティング広告に限った話ではないのですが、広告配信に際しては誰に・なにを届けたいのかを明確に定めましょう。
多くの中小企業にとっては、宣伝広告費に多額の予算を投下するのはハードルが高いです。ターゲット・戦略が不明瞭なまま広告配信をしてしまうと、貴重な予算を無駄にしてしまいかねません。
ターゲット・戦略というと難しく感じるかもしれませんが、自社の商品・サービスは誰の何を解決するものかを、メモ書き程度で良いので言語化してみましょう。
ほんの数行が意外と書きにくいという方は少なくありません。リスティング広告は「テキスト」として配信される広告なので、この言語化がポイントになってきます。時間がかかるかもしれませんが、このプロセスはWebマーケティング活動全般に生きてきます。広告の予算はある程度余裕をもって組んでおきましょう。
不要なキーワードを除外設定する
広告効果が弱いキーワードを除外キーワードに設定しましょう。
除外キーワードの設定とは、ユーザーが特定のキーワードで検索した際に広告を表示しないよう設定することです。
キーワードの部分的な一致などにより、ターゲットとならないユーザーに広告が表示されないよう設定します。
除外キーワードの設定には、成果に結びつかないキーワードで広告が表示・クリックされて予算が無駄になるのを防ぐ効果があります。
曜日・時間帯を絞って配信する
効果的な曜日や時間帯を指定してリスティング広告を配信しましょう。
リスティング広告を配信するときは、配信地域・曜日・時間帯などの指定が可能です。
サービスを展開している都道府県・エリアだけに配信することで、広告の効果が高まります。
またターゲットとなるユーザーがWeb検索を利用している時間帯などをリサーチして、曜日・時間帯を指定するのも効果的です。
なお配信設定は随時変更可能なため、広告を運用しながら少しずつターゲットを絞ってみると良いでしょう。
リスティング広告出稿の費用相場
リスティング広告の出稿費用は、月額20万円~30万円程度が相場です。
最初のうちは、「想定外にクリックされたのに、成約に結びつかなかったらどうしよう?」など、不安に感じることもあるでしょう。
リスティング広告の予算は自由に設定できるので、まずは月額1万円程度から出稿してみて、クリックがされるのか?クリック後の成約につながったのか?など考えを巡らせてみるところから始めると良いでしょう。
リスティング広告の出稿手順
出稿媒体によって多少異なりますが、リスティング広告の出稿は概ね以下の手順で行います。
- アカウント作成
- 配信条件(キーワード・予算など)の設定
- 広告内容(テキスト)の作成
- 広告の審査
- 配信開始
リスティング広告は配信して終わりではありません。広告配信の目標を達成するために、こまめに広告の効果を測定・分析しましょう。
そして問題が見つかれば、都度改善することが大切です。
リスティング広告の運用方法
主に以下の3つの方法でリスティング広告が運用できます。状況に合わせて運用方法を検討してみてください。
- 成果につなげるためにプロ(広告代理店)に依頼する
- 費用を抑えるために自前で運用する
- 広告運用自動化ツールを活用する
それぞれ詳しく解説します。
成果につなげるためにプロ(広告代理店)に依頼する
確実に効果を出したい場合には、広告代理店に運用を代行してもらう方法がおすすめです。
広告代理店はリスティング広告に関するさまざまな知識・ノウハウを持っているため、高い効果が期待できます。
また人的リソースを削減できるといったメリットもあります。しかし運用代行を依頼すると、代行手数料などの費用がかかるのがデメリットです。
費用を抑えるために自前で運用する
広告にかける費用をできるだけ抑えたい場合には、自前で運用することも可能です。
自分でリスティング広告を運用することでノウハウを蓄積したり、即時に広告の改善が行えたりするメリットもあります。
Yahoo!やGoogleにある広告配信をサポートしてくれる機能を活用することで、専門的な知識が少ない方でも運用が可能です。
広告運用自動化ツールを活用する
広告運用に大きく人手を割けない・代理店に依頼する費用がないという場合には、広告運用自動化ツールの活用がおすすめです。
キーワード選定・予算の最適化・効果測定や分析などの作業を自動化して、広告の運用負担が軽減できます。
また手動で広告を運用する場合に比べ運用の精度も高まるため、広告効果の向上も期待できるでしょう。
まとめ
リスティング広告は、成果につながりやすいユーザーにリーチできる有効な手段です。
クリック課金型の広告で予算も自由に設定できるため、低予算でも広告を掲載することが可能です。
さらに、リスティング広告の設定はすぐに変更することが可能です。広告掲載後も、その効果を測定・分析し、改善することで、期待通りの成果を上げることが可能です。
リスティング広告を有効活用してビジネス成果につなげていきましょう。